ドローンの自動航行
DJIのドローンを飛行させるには、「DJI GO」「DJI GO 4」「DJI GS PRO」などのアプリをスマホやタブレットにインストールして使用します。
これらのアプリは、DJIがリリースしているだけあってとても使いやすいのですが、あらかじめ設定した飛行ルートに沿ってドローンを自動航行させるWAYPOINT(ウェイポイント)に関しては、サードパーティ製のアプリ「Litchi(ライチ)」の評判が良いので、試しに導入してみました。
Litchi(ライチ)とは
「Litchi」とは「DJI GO / DJI GO 4」と同様に、DJI製ドローンを飛行させるためのアプリで、複数のフライトモードが用意されています。
正式な名称はiOS版が「Litchi for DJI Mavic/Phantom/Inspire」、Android版が「Litchi for DJI Drones」となっていて、2017年4月現在、iOS版(2,800円)とAndroid版(2,580円)が VC Technology Ltd よりリリースされています。
「DJI GO / DJI GO 4」「Litchi」WAYPOINTを比較
「DJI GO / DJI GO 4」の場合は、撮影現場で実際に機体を飛ばして飛行ルートを作成するのですが、「Litchi」の場合は撮影現場に行かなくても、事前にスマホやタブレットのマップ上で飛行ルートの作成が出来ます。
アカウントを作ってログインすれば、「Litchi」のホームページ上で飛行ルートを作成してスマホやタブレットに共有することも出来るので、パソコンの大きな画面でじっくりと飛行計画を立てる事も可能です。
「DJI GO / DJI GO 4」の特徴
- 無料でインストールできる。
- 撮影現場まで行かないと、飛行ルートを作成できない。
- 飛行ルート作成時の飛行でバッテリーを消耗してしまう。
- 撮影現場を実際に飛行させるので、周辺の障害物やカメラの映像を確認しながら飛行ルートを作成できる。
「Litchi」の特徴
- 有料アプリなので、お金がかかる。
- 撮影現場に行かなくても、飛行ルートを作成できる。
- スマホやタブレットの画面上で、一筆書きの要領で簡単に飛行ルートを決められる。
- 作成した飛行ルートを保存して、パソコンやスマホ等の複数のデバイスで共有できる。
- 撮影地点周辺の障害物の高さやカメラの映像は、現場に行かないと確認できないので、フライト前に修正が必要になる場合もある。
飛行ルートの作成からフライトまでの流れ
実際に「Litchi」のWAYPOINTを使用して、ドローンを自動航行させてみました。
飛行ルートの作成
【パソコンの画面】
パソコンで「Litchi」のホームページにアクセスしてログインし、Mission Hubという項目から上の画像の様に飛行ルートを作成し、名前を付けて保存します。
今回は地元の漁港を一周する飛行ルートを作成してみました。
飛行ルートの作成手順やアプリの使い方については、コチラのサイトがとても分かりやすくて参考になりますので、ぜひご覧下さい。
【スマホの画面】
パソコンで作成した飛行ルートをスマホ(iPhone 6s)で開くとこんな感じになります。
パソコンを使わずに、スマホやタブレット上で飛行ルートを作成することもできますが、画面が小さいので窮屈に感じます。
※フライトプランを共有するには、同じアカウントでログインする。
実際に飛ばしてみました
PHANTOM4を使って、上記の飛行ルートを実際に飛ばして空撮した映像がコチラです。
作成したフライトプランの通りに自動航行できました。
速度と高度に変化をつけると、もっと面白い映像が撮れそうです。
「Litchi」を使った感想
今回は自宅のパソコンで飛行ルートを作成し、現地でスマホのアプリを使ったのですが、事前に作成したルートに沿ってドローンが自動航行するのは非常に便利で、特に撮影時間の短縮とバッテリーの節約という点において大きなメリットを感じました。
撮影ポイントの環境によっては「DJI GO / DJI GO 4」の方が使いやすい場面もありそうですが、「Litchi」もこれからどんどん使っていこうと思います。
コメントを投稿するにはログインしてください。